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三角屋根の魔法使い<8> 

三角屋根の魔法使い

 「少しは日の光を入れて、空気の入れ替えもすればいい。ちゃんと生活していると思えば、親戚も断りやすくなるだろう」「そんなものか」「ああ。どうせ表面しか見てないんだ。そんなものさ」立ち上がった勇人が、窓際まで来る。「結構、気持ちいいな」「ほらな。空気澱んでたんだよ」「そうだな」言い様、勇人が窓を閉じた。思わず、びっくりした美巳が勇人を見る。「さて、そろそろ出掛けないとな」ポケットにメガネケースと財布を...全文を読む


三角屋根の魔法使い<7> 

三角屋根の魔法使い

 「お母さん、勇人さんのか」言葉少なにではあるが、母親の話は何度か出た。豆腐屋も母親がいると言っていた筈だ。「もういないがな。全部始末したんだ。これだけでも残しておけば良かった」ふっと勇人の目が伏せられる。悲しみを堪えるというより、何か罪を償うかのようなそんな顔に腕を伸ばしたのは何故だったのか、美巳自身にもよく判らない。ただ、見ていたくないと思っただけだ。「紅林?」いきなり抱き寄せられて、勇人は目を...全文を読む


三角屋根の魔法使い<6> 

三角屋根の魔法使い

 フードを脱いで、紅茶を入れる。夜食用に焼いていた小麦粉を溶かしたものを焼いただけのものに、ジャムを付けて出すと、子供は不思議そうに美巳を見上げていた。「どうした」「魔法使いなのに、お爺さんじゃない」余りに正直な言葉に、美巳の口元に浮かぶのは苦笑だけだ。「爺だと思ってたんだな」「だって、お母さんの持ってる本では」子供は口を尖らせる。まだ若い美巳は、子供の持つ魔法使いのイメージからは遠かったようだ。「...全文を読む


三角屋根の魔法使い<5> 

三角屋根の魔法使い

 「おはよう。勇人さん」美巳は珍しく勇人を出迎えた。正面からきちんと勇人の顔を見たのは、もしかすると初めてかもしれない。「紅林」出迎えられた勇人も訝しげな表情をしている。「仕事の前に、お茶でもどうかと思って」「何だ、珍しいな」首を捻りながらも、勇人は勧められるままにテーブルへと座った。こういう時に勇人は遠慮はしない。言葉を額面どおりに受け取る。生き辛かっただろうなと思いはするが、それでもここまでその...全文を読む


三角屋根の魔法使い<4> 

三角屋根の魔法使い

 美巳は万年筆を置くと、すぐ隣の作り付けの机で自分の原稿を読み耽っている男の横顔を観察する。前日に書き上げた原稿を渡すと、机の前に陣取った勇人はすぐにパソコンを開いて打ち込みをはじめた。そうしているときにはほとんど動かない表情が、美巳の原稿を読み始めると段々と柔和になっていき、そのうち物語に合わせてくるくると変わるようになる。それを美巳は不思議な思いで眺めた。自分の文章に自信が無いと言えば嘘になる。...全文を読む


 

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