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初恋の男<5>完 

「お前、遊んでそうだったし」
「俺は、お前が遊びだと思ってたよ。まぁ、元々ウケでも無ぇし」
そうか、遊んでそうに見えるのか、俺。今までベッド行った途端に続かなくなってたのは、それだな。
「え? 久世って、タチ?」
「ウケに見えるのか?」
「いや、その…、見えないこともない」
ドスを効かせて聞き返すと、佐伯が妙にあいまいな返事を返した。
嘘付け! お前、絶対に俺のこと、バリウケだと思ってただろう!
「ウケはお前入れても、片手程度だ。まぁ、あのビデオの時だって、最後までやったのは結局二人くらいだったしな」
「でも、お前、やけに積極的だったし……」
「あのな」
俺はちょっと頭痛を感じて、額を抑えた。
「抵抗すると痛いだけなのは、身に染みてんだよ! 嫌いじゃない相手なら、協力もするだろう!」
「え?」
さっきまで戸惑いがちだった佐伯の声が、俺の答えを聞いた途端に喜色を帯びる。
まったく、現金と云うか。
「な? 嫌じゃないって、最初からってことか? 俺、少しはうぬぼれてもいいのかな?」
「馬鹿野郎! んなこと、いちいち聞くな!」
「いいぜ。躯に聞く」
散々、お預けされて、腰に押し付けられたソレが、痛いくらいに硬さを増していた。
「もう、待ったなしだぜ?」
「仕方ねぇな。手加減しろよ」
ツライのは同じ男として、よく解かる。何度でもいいと口を滑らせたのも俺だ。
だからと云って、手加減なしでやられたら、身が持たない。今日、平日だぜ?


*これより先15禁。ご承知の上、お読みください。

佐伯が来るようになってから、ほぼ敷きっぱなしになっている布団に、佐伯は俺をゆっくりと横たえる。
「ベッドじゃないのか?」
「狭い…」
横にある俺のベッドを示したが、一言で切り捨てられた。
佐伯は丁寧に、俺の躯を溶かし始める。
じっくりと優しく、俺の身体に負担を掛けないように。いつも以上に時間を掛けて、丹念に慣らしていく。
確かに、その方が俺も辛くないし、佐伯も楽しめる筈だが、あんまりゆっくりとやられると、むしろ羞恥が勝って、叫びだしそうだ。
「あんまり、時間掛けるなよ。少しくらいなら、痛くても平気だからさ」
恥ずかしくて、とうとうそんな弱音を吐く。別に、痛くて平気な訳じゃないが、このまま弄くられるよりは、マシだと思えた。
「俺が、嫌だ。任せろよ。気持ちよくしてやるから」
もう充分に気持ちいいから、さっさと終わらせてくれ!
「すげぇ。久世のココ、俺の指に絡み付いてくるぜ」
実況中継するな!
「あ…ん…、」
正気か? 俺。何、こんなガタイで、甘い声上げてんだよ、気持ち悪ぃ!
「入ってもいいか?」
何でもいいから、終わらせろ~~~~!
「なぁ、久世? いいか?」
「馬鹿ッ、もう来いよ…っ」
怒鳴りつけるつもりの声は、俺の切羽つまった加減を、如実に表していて、俺は逆に追い詰められた気分だった。
ゆっくりと佐伯が俺の中に来る。
さっさと追い上げて欲しいのに、ここでも佐伯の動きはゆったりとしたものだった。
「お前の中、好きなんだよ。今日はゆっくり楽しんでいいだろ?」
勘弁してくれ。こんな風なら、乱暴にされた方が、まだいい。
俺は、いつの間にか泣いていたらしい。佐伯の舌が目じりをぬぐった。
「可愛い、ぜ。久世」
「さ、えきぃ、も…ぉ…」
呼びかけた声に、俺は自分で煽られた。強請る声。
馬鹿か! 俺は! ああ、穴掘って埋まりてぇ。
「そう、煽るな。俺も、もう持たねぇ」
佐伯がスパートを掛けてくる。突き上げられる度に、俺は頭の中が真っ白になった。


     ◆◆◆


「しばらくの間は、うるせぇんじゃないか。林サン」
「まぁな。かといって、お前のダチ犯られてトラウマ抱えてるなんぞ、ホントのことを云うわけにはいかないだろう」
「あの真面目そうな男に? そんなこと云って見ろ。もっとうるさくなるぞ」
さも、ありなん。
未だに、十数年も前の過ちを悔いているような奴だ。
「仕方無いか」
結局は、おれ自身のツケだ。
信吾を追わなかったのも、そのくせ、信吾に繋がる青木について行った迂闊も。
「あんまりしつこいと、俺が切れそうだがな」
恋人になったばかりの男が、俺を抱き寄せる。
「暴力なんか振るうなよ。俺は絶対に、証言なんかしないぞ」
「自重します。ところで」
綺麗な顔に似合わない、下卑た笑みを佐伯が浮かべた。
「今日、何度でもいいんだろ?」
云いつつ、そのまま俺に覆いかぶさってくる。
いや、あれは言葉の綾というか、そういう奴なんだが。
「なぁ、久世?」
取りあえず、信吾の件は横に置いて。今は、コイツの性欲をどういなすか。そっちの方が問題だった。


<おわり>


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~ Comment ~

内緒コメ様>

林がやられる立場に廻ることは無いとは思うのですが、林の立場からみたお話は書くつもりです。
このシリーズは私の一番大切な話なので、大事にしていただいて、とても嬉しいです。
[2009/04/30 20:32] 真名あきら [ 編集 ]















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