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転げ落ちた先に<番外> 

一緒に過ごそう

新しく来た上司にゲットされた、女王様気質の部下。
恋人同士になったばかりのある朝の風景




「帰るのか?」
隣で眠っていた筈のぬくもりが、ふいに無くなる気配で、目を覚ます。
「ああ。久しぶりに洗濯もしたいし」
独身用の社員寮に、もう数年居座っているコイツは、寮の主のあだ名があった。
「寮のおんぼろ洗濯機なんか使わなくても、ここで洗濯すればいいだろう?」
大体、スーツの替えは、ほとんどここにある。
「寝間着くらいだぜ? 久しぶりに、布団だって干したいし」
確かに日差しは暖かい。この分では、今日もよく晴れるだろう。
「新しいのくらい買ってやる」
じろりと俺を睨みつける大き目の瞳は切れ長で、きちんとすれば、それなりの容姿なのをうかがわせた。
「俺は、お前の愛人じゃない。そんな些細なものくらい自分で買う」
買う金があるのは知ってる。普段のスーツだって、俺より余程金の掛かったテーラーメイドだ。
但し、身なりに気を使わないこと、甚だしいので、とてもそうは見えないだろうが。
「愛人じゃないけど、恋人だろ? それとも、俺は下僕のままですか? 女王陛下?」
眉根にきゅっと皺が寄る。がりがりに痩せた今でも、そんな顔でも美人だ。
「図々しいな」
そのくらいじゃなきゃ、やってられない。大学時代から追いかけて、やっと手に入れたんだ。
「じゃ、下僕らしく、朝食はいかがでしょうか? それとも、お風呂ですか?」
恭しく頭を下げた俺に、にっこりと微笑む。
「両方」
「承知いたしました」
これで、少なくとも、朝食が済むまでは、俺の部屋にいてくれる筈だ。
朝食と風呂の準備に、バスローブを引っ掛けて、ベッドを降りる。
俺の女王様は、冷たいフリで、ホントは情にもろいのだ。哀れっぽく訴えかければ、食事の後にもう一度くらいはベッドに戻ってくれるだろう。

もう少しだけ、かえらないで、そばにいて。
休日の朝を、一緒にすごそう。


<おわり>

JガーデンというBLオンリーイベントにて、ポスターとして展示した小話です。

<番外編2>

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     鈴木
     イラスト提供:梟目金色さま

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~ Comment ~

Mさま>
ありがとうございます。続編も考えておりますので、そちらは甘くは無いですが、ラブは増します
[2008/11/12 21:58] 真名あきら [ 編集 ]

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[2008/11/10 16:48] - [ 編集 ]















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