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しつけのその後<こいぬ・番外> 

俺は、その日重い腰を抱えるようにして、部活へ顔を出した。
明け方近くまで苛まれた躯は、ダルイことこの上無かったが、そうばかりは云っていられない。
中学の頃から、俺には尊敬する先輩がいた。
チビだった俺が背を高くしたくて入ったバスケ部で、その人のプレイは、何も知らない俺の目さえ釘付けにした。その人に追いつきたくて、高校も追い掛けた。その甲斐あって、同じ大学にスポーツ推薦をもらえた時には、飛び上がらんばかりだったし、入学式の日に、すぐに部活を覗きに行って、先輩に見つけてもらえた時には、ホントに嬉しかった。

でも、まさか、今みたいな関係になるなんて。

「お前なぁ…」
「ん~?」
ダルイ身体を叱咤して、練習を終えた時には、もうクタクタだった。
だから、シャワーを浴びている最中に、隣の今田が声を掛けた時も、生返事を返したくらいだ。
「少しは隠せよ! いくら何でも赤裸々すぎだって!」
「何が?」
怪訝そうに聞き返した俺に、今田が嫌そうな顔をして、手首とあそこを指差す。
正直、比べる気が無くても、男同士はついそこに目線が行くのだ。妙なプライドだと笑ってくれ。
「げ…ッ、」
目線を落として、俺は真っ赤になった。
はっきりと縛られた跡と、毛が一部焼けているのが丸見えだ。
「お前と須田先輩がどんなプレイをしようが勝手だけどな。少しは慎めよ」
囁くように俺に耳打ちするが、俺の態度で先輩たちには丸判りだろう。突っ込んでこないのは、せめてもの情けと見るべきか、それともせんぱいに脅された所為かは、深く考えないことにした。

さっさとシャワーを使って、部室を出る。
探すのは、せんぱいの姿だ。
こんな丸判りだなんて、ひどいよ。少しは後のことを考えて欲しかった。
同じ部活なんだから、俺がみんなと一緒にシャワールームを使うことも、個室シャワーが三年以上の幹部連中に占領されて、俺たち一年には使えないことも承知の筈だ。
ひとこと文句を云わねば、気がすまない。
そう考えて、俺はせんぱいの姿を探す。
俺がダルイのは承知しているから、先に帰るなんて、薄情なことはしない筈だ。


「あ、いた…」
掛けようとした俺の声は、喉の奥で固まってしまう。
何故なら、せんぱいは一人じゃ無かったからだ。
隣にいるのは、大っきらいな奴。うちの部の男マネ・せんぱいと同じ英文科の香椎だ。
小さな身体でいつもせんぱいにまとわりついている邪魔な野郎。
ウチの部は、全日本メンバーに選ばれることも珍しくない実力派で、女性のマネージャー志願者は後を絶たないのだが、女性トラブルなどの面倒を嫌って、伝統だとか理由を付け、マネージャーは男ばかりである。

だが、男ばかりだと安心できるかと云えば、答えはNOだ。せんぱいはゲイなんだ。
特に、可愛い系が好みらしくて、何で俺みたいなデカイ男とやってるのか、よく判らない。
云う事を聞く、奴隷が欲しいのか、それとも単なるセックスフレンドって奴なのか。
でも、せんぱいは俺を『自分のモノ』と云ってはばからないし、俺の我侭は何でも聞いてくれる。
それに安心しきっていたんだけど、この頃香椎といるせんぱいを見るに付け、俺の中にどす黒い想いが広がるのを抑えきれない。
香椎は明らかに入ってきた当初から、せんぱい狙いで、常に後を付いて回っていた。
まるで、中学の頃の俺みたいに。

そんな俺の思いを見透かしたように、香椎の茶色い癖ッ毛の頭を、せんぱいの大きな手がかき回す。
「嫌だ。ヤダ、ヤダ!」
俺は飛びつくように、せんぱいの後ろから抱きついた。

「せんぱい、ヤダよ」
「ああ。悪い」
肩に乗せた俺の頭を、せんぱいがぽんぽんと叩く。まるで、安心しろって云われているみたいでほっとした。
「じゃ、香椎。こういう事なんで、悪いな」
ぐいっと腰を抱かれて、俺ははっと顔を上げる。香椎は、可愛い顔を歪めて、俺を睨み付けているが、それにせんぱいがニヤリと獰猛な感じの笑いを閃かせた。
「香椎。俺は、お前が気に入ってる。慕ってくる後輩は可愛いもんだ。だが、それにも限度があるってことは覚えておけよ?」
せんぱいの恫喝に、香椎がはっと身を引いた。まさか、こんな反応が返ってくるとは思っていなかったのだろう。
「だって、香月先輩。そんな男の何処がいいんですか? 先輩くらいカッコよかったら、どんな男だって、引っかかるでしょう? 何で、そんな奴なんですか? 確かにバスケットは上手いかもしれないけど、それだけじゃないですか!」
云われていることは最もだ。でも、香椎は忘れている。その『それだけ』に俺やせんぱいが、どれだけを費やしているのか、を。
「お前、マネージャー辞めろ。武藤部長には俺から云っておく」
案の上、せんぱいはむかっ腹を立てたらしい。こうなったときのせんぱいは結構怖い。
「何でクビなんですか? そいつがそんなに大事なんですか?」
「当たり前だ。お前に三年をかわしてダンクが決められるか? 部にとっても俺にとってもその価値はかわらねぇ」
「そんな…ッ、」
「お前にとっては『それだけ』かもしれないがな。俺たちにとっては、それが重要なんだよ」
吐き捨てるように云うと、俺の腰を抱いたまま、せんぱいが歩き出す。
俺は、置いていかれない様に、必死で足を動かした。


バスケ部らしからぬ長い足を動かし、大股でキャンパスを横切るせんぱいに付いていくのがやっとだ。
大学にほど近い場所に建ったマンションは、せんぱいの親がやってる不動産屋が所持する物件だ。管理人が常駐するタイプでは無いので、何かあった時のために住んでいるというのが、せんぱいのタテマエだ。


*これより先、15禁。ご承知の上、お進みください。

俺を追い上げるように、部屋へと押し込むと、せんぱいは俺の身体をソファに突き飛ばし、怖い顔で俺の前に立った。
やばい。せんぱいがこんな顔をしている時は、何かむしゃくしゃしてる時だ。
「せ、せんぱい?」
「何だ? 怯えた顔しやがって。俺が頭に来てるのは解ってるんだな?」
俺は、急いでコクコクとうなずく。こんなせんぱいに逆らう程、馬鹿じゃ無い。
「じゃ、慰めてもらおうか?」
せんぱいがジッパーを開ける。俺は床にひざまづいて、せんぱいのソレに舌を這わせた。
せんぱいのは大きいし、咥えるのは至難の技だ。
もっとも、機嫌が悪い時は、無理やりやらされることもある。
「いい子だ。素直だな。庄司」
せんぱいの指が俺の頭を優しくかき回す。俺はもっと熱心に舌を動かした。
「もういい。足広げろ」
せんぱいのソレがこれ以上は無いってくらい充実してきてる。俺は素直に下着ごとジーンズを脱いで、ソファの上で足を抱えた。
「可愛いな。もう濡れてる。期待してたのか?」
ぺろりと先端を舐められて、俺はびくりと震える。
「あ、せん…ぱい、」
掠れた声が、まるで先を求めているみたいだ。無理だよ。だって、せんぱいに見られてるだけで、俺はどうかなっちゃう。
「じゃ、期待に応えてやらなきゃな」
せんぱいの指が俺の受け入れるところをこじ開けるような勢いで入ってくる。怒ってるんだ、ものすごく。
「あ…ッ、く、」
何とか苦鳴を口の中で押し殺した。
だけど、せんぱいの勢いは止まらない。俺を乱暴に広げると、そのまま俺の躯に入ってくる。
「お前だけだ。いいか、お前だけだぞ」
乱暴に揺さぶりながら、先輩はそんな言葉をかける。優しい口調と、裏腹な荒っぽい仕草が俺の中で渦巻いていた。
俺がアイツのこと気にしてたの知ってたんだ。俺のために怒ってくれてるんだ。そう思ったら、口から言葉が滑り出ていた。
「うん、せんぱい。大好き」
せんぱいの動きが止まる。見上げると、せんぱいは困ったような照れたような、妙な顔をしていた。
「せ、んぱい?」
俺、何かおかしな事云った?
「この、男殺しめ」
「へ?」
「今夜は寝かさないからな」
「え? うそ。そんなの、二日も持たないよぉ…」
半泣きになった俺の目元を、せんぱいの舌がぺろりと舐める。
「覚悟しろよ」
抱き寄せる腕は温かいけど、声には欲望が滲んでいて、俺は思わず、せんぱいの腕の中で小さくなった。


<おわり>


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~ Comment ~

Re: タイトルなし

しつけのその後はきっと冷やかされたって皆云うから、書いて見ました。
[2009/02/22 20:52] 真名あきら [ 編集 ]

よかったー、拍手ー!
[2009/02/22 16:36] アド [ 編集 ]















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