スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
*Edit TB(-) | CO(-) 


わがままな子供・ずるい大人<SS> 

これで何日先生に会ってないんだろう? 考えつつ、俺はぼんやりと道の向こうを眺めた。
先生と恋人同士になってから、もう二ヶ月になる。
元々、ゲイだったらしい先生は、俺と付き合うことには抵抗は無かったみたいで、満足させれば付き合ってやると約束してくれた。
ただ、この状態を付き合っていると云ってもいいのなら、だ。
シックな色合いの高級車が俺の前に止まる。
降り立ったのは、いつもなら見ることも無いスーツ姿の先生だ。肩幅が広くて、胸板も厚い男らしい体格に、ダークスーツはキマリすぎてて、まるでどっかのVシネマのヤクザみたいだ。
「じゃあ、またな」
「ああ」
運転席から顔を覗かせた男は、綺麗な顔なんだが、野生的な男らしさがあって、体格もそれなりだ。いかにも、仕事が出来るんですオーラが漂っている。
というか、こんな高級車乗り回してるくらいだから、それなりの地位で、それなりの仕事をしてるんだろう。
車を走らせる前に、俺をちらりと見て、鼻で笑ったのが判る。
思わず、ムッとはしたが、今はとりあえず、先生だ。
「先生」
「お前か。何だ?」
俺が走り寄ると、いかにも迷惑だと云わんばかりにじろりと俺を見上げる。俺の方が少し背が高いからだ。
「先生。今日こそ、いいよね?」
「何がだ?」
「今日こそ、家に入れてよ」
付き合い始めてから、デートはずっとラブホだ。一緒に食事をしたことも無ければ、何処かへ出掛けたことも無い。
仕方が無いのは判ってる。塾の講師が、男子学生と付き合っているなんて、噂でも立てば、先生はあの塾を追い出されてしまうのだとキツく念押しされた。元々、ちゃんとした教員免許を持っている先生が、塾で講師をしているのは、以前、付き合っていた生徒とのことがバレたからだそうだ。先生が塾を辞めちゃったら、俺にはまったく行き先が判らないだろう。
そう思って、外でのデートも我慢してきた。でも、それなら、家の中でくらいラブラブになりたいじゃん。まるで、これじゃ不倫カップルだよ。ホテルで待ち合わせなんて。
「ねぇ、いいだろ? こんな時間じゃ誰も見てないよ」
「駄目だ。したいんなら、お前先にいつもんトコ行ってろ。付き合ってやる」
「ええ? また?」
おもむろに声を張り上げた俺を、じろりと先生が睨んだ。
「不満なら帰れ」
厳しい横顔で先生が云うのには、俺は従わざるを得ない。ここで、先生のいう事を聞かなければ、先生は本当に俺を置いて、家の中へと入ってしまうだろう。
「判ったよ。でも、その代わりに、今日は俺が上だからね!」
これだけ待たせて、家にも入れてくれないなら、そのくらいは聞いてもらわなきゃ。
「ふん、いいぞ」
先生は、鷹揚にうなずくと、マンションへと入っていく。二階の角が先生の部屋だ。俺は先生の部屋の電気が点いたのを確認して、ホテルへと向かった。


*これより先、18禁。ご承知の上、お進みください。

「先生」
先生が入ってきた瞬間に、背後から抱きすくめる。アイツの匂いを落としてきたんだろう。いつもの先生のシャンプーと石鹸の匂いがする。
「がっついてるな」
「先生が浮気なんかするからだよ。今日は許さないから」
満足させなければ浮気すると云っていた通りに、先生は結構浮気している。いつも、大人の立派な体格の男で、社会的な地位も高そうな奴だ。
どうやら、そういう好みらしい。俺も最近では鍛えているが、スポーツクラブなんかに通っている訳じゃないから、ホントにスポーツで鍛えている連中に比べると、明らかに見劣りがする。元々の体型がそう悪い方じゃないのが救いだ。
「ふふ。怖いな」
「先生が悪いんだよ?」
話ながら、セーターをまくり上げ、ジーンズを落とす。先生はいつも服の下には何も身につけていない。スーツではないのが残念だ。
顕わになったそこに指を伸ばした。
ゆっくりと押し込むと、すぐに飲み込んで、締め付ける。
「先生、準備万端?」
「時間がもったいないだろ?」
「確かに」
それなら、遠慮はしない。俺は痛いほどに勃ちあがっているモノを、先生の後孔にあてがった。
「行くよ」
「ああ。来い」
奥まで一気に貫く。先生のそこが痛いくらいに締まった。
しばらくじっとしてると、先生の緊張が緩んでくる。それからは、俺が思うままに、先生を揺さぶっても文句は出なかった。
時折、先生の口から、喘ぎが漏れる。
その様子を見ながら、俺は、先生の感じている部分を攻め立てた。
「あ、あぁ、ッ」
「先生、こんな風にアイツの前でも喘いだの?」
「バッカ、やろ。ここんとこ、ウケはお前相手だけだっての」
先生の思いも寄らない言葉が、俺はすごく嬉しかった。
「ホント?」
「ああ。もっと、だ、激しくしてくれ」
「う、うん!」
煽られるまま、何度、先生の中でイッたのか。
途中、何度も掛けられる静止を、俺は完全に無視した。


腕の中でごそごそと動く気配に、俺は目を覚ます。
するりと抜け出そうとするその躯を、俺は引き止めた。
「塾がある。今日は、特別講習だ」
先生の出勤は、いつもなら昼過ぎだ。俺はせっかくの温もりを手放したくなくて、強く抱きこむ。だが、今日は昼間の特別講習があるらしい。
「休んじゃえばいいだろ。たまには付き合ってよ」
そうだよ、浮気を許してあげてるんだから、そのくらい――――
イキナリ、俺の身体がベッドの下にぶっ飛んだ。
何が起こったのか、一瞬判らなかったが、頬の痛みに、殴られたんだと自覚した。
「ガキが!」
「な、に?」
「俺は金貰って仕事してるんだ。お前にとっちゃ、つまらねぇ仕事だろうが、俺はプロなんだよ! こんなことで仕事に穴なんか開けられるか!」
先生は呆然としている俺なんか、見向きもせずに風呂場へと向かう。
「いいか。そんなセリフは金稼ぐようになってから云いやがれ。俺が、クビになっても食わせていけるような大人になってからな!」
風呂場のドアが乱暴に閉じられた。
いつもなら、ガラス張りの風呂場の先生の様子を伺う俺も、今日だけはそんな気にならずに、頬を押さえて座り込んでいた。
「ホテル代、ここに置くぞ」
呆然としている間に、手早く身支度を終えた先生が、財布を取り出す。先生は、俺には決してホテル代を払わせようとはしない。
「あ、俺が…」
「親から貰ったお前のこずかいから、ホテル代出してもらうほど、落ちぶれちゃいねぇ」
俺が、ホテル代を出せないから、浮気するのかと思ったけど、それはどうやら違うらしい。
無常に閉じられたドアを見ながら、俺はじっと考えていた。
大人になる方法を。


<おわり>


NEXT

BL小説ランキング
FC2 Blog Ranking

スポンサーサイト
*Edit TB(-) | CO(2)


~ Comment ~

Re: NoTitle

番かめこさま>
素敵ですか? 悪い奴だと思うのですが。
今後の展開。エロにはいかないことは確かです
[2009/03/22 22:17] 真名あきら [ 編集 ]

NoTitle

悪い大人な先生…素敵です。
(小心者が思わずコメントをしてしまいたくなるほどに…)
今後の展開も気になってしまいました。
[2009/03/22 16:49] 番かめ子 [ 編集 ]















管理者にだけ表示を許可する


Back      Next

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。