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こいぬの嫉妬<こいぬ3> 

先輩が最近冷たい。
いや、俺がそう感じてるだけで、そうじゃないのかもしれないが。それでも何だかつめたい気がする。
俺たちは今、夏合宿の最中だ。


「庄司ッ! 遅れるな!食らいつけ! 何やってる!」
先輩の怒鳴る声が、体育館中に響く
それはいつものことだ。しくじれば怒鳴られるのは当然で、俺も不満に思ったことは無い。
特に、一年でこの合宿に参加できたのはたったの2人だ。
先輩たちが厳しくなるのも当然で、秋の大会には使い物にならないと、逆にお払い箱の可能性だってある。3年の主力選手のうち一、二名は、全日本の選抜にも選ばれるこの大学で、合宿でオチこぼれるワケには行かない。
俺は、何とか2年のマークをかわし、ダンクを叩き込んだ。
「おし!そうだッ! やれば出来るだろ!」
先輩は、成功すれば手放しで誉めてくれる。
嬉しくなって、先輩に駆け寄ろうとすると、先輩の視線がすっと外れた。


「須田先輩。時間です」
横から声を掛けたのは、最近入った男マネだ。先輩と同じ英文科の一年生で、すっかり先輩に懐いて、近頃は練習に来るのも一緒だ。
「そうか。じゃ、後は柔軟して解散だ」
皆が一斉に喜んだ顔をする。そりゃそうだ。先輩のしごきは高校の頃から有名で、俺だって練習終わるのを待ちわびていた。この間までは。
「先輩、コーチミーティングがあるんだそうで、武藤先輩が呼んでます」
「ああ。じゃ、後頼んだぞ、和位」
「はいッ」
男マネの香椎の頭に手を置いて、先輩が体育館を出て行く。体育館の半分を使っていたレギュラーたちも、もう引き上げて行って、体育館には片づけをする一年とマネージャーだけが残る。
「おい、榎並。ぼーっとしてるなよ。終わんねーぜ」
「ああ」
もう一人の一年生にモップを渡され、しゅんとした気分でそれでも丁寧に、俺はコートにモップをかけ始めた。


「先輩、もう俺に飽きた?」
つぶやくと、じわっと涙が滲む。
夕飯は半分も入らなかった。合宿に入ってからは、3人部屋だ。みんなの目も有るし、抱き合えないのは解ってた。でも、先輩は俺にまったく触れて来ない。
「頭、撫でてよぉ。寂しいよぉ、せんぱぁい」
俺は、一人早めに部屋へ引き上げて、布団の中で泣きじゃくった。


「何だ? えらくしょぼくれてるな」
今日も先輩と話が出来なかった。
ここのところ、練習中だけしか先輩は俺のこと見てくれない。練習が終わると、『よくやった』と頭を撫でてくれたのは、最後はいつだったっけ?
俺は多分、余程しょんぼりしていたに違いない。掃除が終わると、部長の武藤先輩が話しかけてきてくれた。
「そんなことないです」
「嘘つくな」
俺よりでっかい武藤先輩の大きな手が、俺の頭をかき回した。久しぶりに感じる感触にうっとりと目を閉じる。
「可愛いな、お前は」
「え?」
誰もいない体育館の入り口で、気付くと、武藤先輩に頭を引き寄せられていた。そのうちに先輩がいつもやってくれるみたいに、抱き寄せられて武藤先輩の唇が近づいて……。
「可愛いぜ」
「む、武藤、先輩?」
抵抗しなきゃと頭の隅で思ったけど、躯が動かない。
「捨てられちゃった子犬は俺が拾ってやるよ」
武藤先輩に云われて、俺の目からまた涙が流れた。
やっぱり『捨てられちゃった』んだ、俺。『拾ってくれる』の? 武藤先輩。


*これより先15禁。ご承知の上、お進みください。

「おいッ! お前、何してんだ!」
武藤先輩と唇が重なろうとした寸前に、俺の躯が後ろに引かれる。
そこには、先輩が怒った顔で立ってた。
「武藤先輩! 他人の犬を勝手に持っていくの止めてください!」
え?他人の?って?
「庄司ッ、来い!」
「え? せ、先輩??」
先輩は、俺の腕を乱暴に掴むと、そのままずるずると引きずって行く。

「ねぇ、先輩、痛いよ。先輩ってば」
「うるせぇ、黙って付いて来い!」
どんどん引きずられて、俺は合宿所の外にある林の中に連れ込まれた。
乱暴に白樺に押し付けられる。
「どういうことだ? 俺の専属だって云った筈だぞ」
先輩は本気で怒っていた。何で俺、怒られなきゃいけないの? 全然かまってくれなかったの先輩じゃん。
「それとも、武藤先輩に乗り換える気か?」
あまりな言い草に、絶句している俺の股間に、先輩の手が伸びてくる。
「何だ。もう反応してるのか? 我慢できなかったのか? それで抱いて欲しかったのか?」
云いながら、先輩は股間を刺激してきて、俺は息が上がった。ずっと触って欲しかった先輩の手が、俺を……そう、思うだけで興奮してくる。
「せんぱぁい、ん、あッ…」
「甘えるな!」
厳しい声で云われて、俺は思わず、ビクッとなった。
「な、んで?」
久しぶりに甘えさせてくれるんじゃないの? 先輩はしたいだけ?
「舐めろ」
先輩は俺の頭をぐいっと自分の股間に引き寄せた。目の前には先輩のが勃ってる。
情けなくて、泣けてきたけど、先輩の命令には逆らえなかった。
そっと舌を這わせる。初めてだったけど、先輩のなら何とかなりそうな気がした。
「そうだ、庄司。上手いぞ」
先輩の手が、俺の髪をかき回す。優しい仕草と声が、俺を煽った。
「咥えろ。喉の奥まで入れるんだ」
云われるままに、俺は先輩を咥える。先輩は我慢できなくなったのか、俺の頭を押さえつけるようにして、腰を使い出した。
苦しいけど、我慢できないほどじゃ無い。俺は大人しくされるままになっていた。
「庄司、口離せ」
云われるままに口を離す。ずるりと俺の口を犯していたものが抜き出されるのと同時に、俺の顔一杯に、白濁したぬめりのある液体が掛かった。
俺はぽかんとしていたが、
「一度、やってみたかったんだよ」
という先輩の言葉で、精液をかけられたのを悟る。
「ほら、後ろ向け。後ろ向きもやりたかったんだよ」
先輩の声は楽しげだった。やりたかったこと全部やって終わりにする気なのかな?
でも、俺は先輩には逆らえない。素直に後ろを向いて、白樺にすがりつくように腰を突き出した。
「ちょっときついかもしれないけど、我慢できねぇ」
「アッ、…ぐ、ッ…」
いつもは俺が感じるのを最優先にしてくれる先輩なのに、今日はいきなり押し入ってくる。こんなに乱暴なのは初めてで、俺は必死に悲鳴を飲み込んだ。
「庄司、いいぜ、お前、いい」
「せんぱ、いッ、んっ…あ、」
「渡さねぇ、武藤先輩になんか渡さねぇ、お前は俺のモンだ、庄司。逃がさねぇ、覚悟しろ、逃げようったってそうはいかねぇ。俺だけのだ、庄司」
熱に浮かされたように、繰り返しつぶやいた先輩は、俺を後ろから抱きしめる。
「せ、んぱい?」
『俺のもの?』ってどういうこと? 俺、捨てられたんじゃないの? 先輩。
「ドコにも行かさねぇからな、庄司」
先輩は逃がすまいとでもするみたいに、ぎゅっと抱きしめてくる。
「庄司、イク、お前の中でイクぜ」
「うんッ、せんぱいッ」
俺は嬉しくなって、先輩に応えていた。


「せんぱい、俺、先輩のだよね?」
「当たり前だ。それとも、他に飼い主でも見つけたか?」
白樺に寄りかかるようにして、座り込んだ先輩の胸に甘えるように、俺は頭を乗せていた。
「武藤先輩が、捨てられたなら拾ってやるって」
「先輩だと思ってりゃイイ気になりやがって! あの野郎!」
先輩は怒ってるけど、俺だって捨てられたと思ったよ?
「先輩、ちっとも誉めてくれないし、頭も撫でてくれないし、寂しかった」
「お前、最近、ちっとも懐いてこなかったじゃないか。浮気してるんだと思ったぞ」
それであんなに意地悪だったの?
「だって、あんなん見てたら懐けないよ。いつも、隣に別の子がいるのに」
「ふふ。一人前にヤキモチか?」
解っててやってたんだ! やっぱり、先輩は意地悪だ!
「そんな顔するな。もう、しないよ。それで、逃げられちゃたまらん」
「ホント?」
その夜は、先輩は一杯俺を甘やかしてくれた。
食事は武藤先輩が確保してくれて、食いッぱぐれずに済んだし、俺はずーっと先輩の膝の上でごろごろして、他のメンバーは半ば呆れながらも、いつものことと、無視を決め込む。
香椎は苦い顔をしてたけど、元々、ここは中学の時から俺の場所だ。誰にも譲らないからね!


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